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Genitourinary Cancer Today 2022 No.1
APCCC 2021
更新日:2022年2月4日
監修
東邦大学医療センター佐倉病院 泌尿器科
教授 鈴木 啓悦先生
長らく停滞していた進行性前立腺がんの治療は、アビラテロン・エンザルタミドの登場によって大きく変貌を遂げた。その中で、日常診療で数多くの疑問が浮かぶようになり、一方、その後も毎年多くの大規模臨床試験のデータが公表されてきている。この両者の架け橋となるような議論や意見の集約を目的に、2015年3月、40名の多職種のエキスパートをスイス・ザンクトガレンに集めて、第1回のAPCCC2015が開催された。日本からは、赤座英之先生と小職がパネルとして参加した。
その後、2017年3月は再度ザンクトガレンで、2019年8月はバーゼルとスイス国内で場所を移して奇数年に開催されてきた。本来、2021年10月に、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の本部がおかれているルガーノで行われる予定であったが、新型コロナウイルスの蔓延によって、完全WEBでの開催となった。APCCC2021では、世界5大陸から86名のパネルが参加したConsensus Panel Votingのほか、視聴された方々からのVotingも行われ、その対比という新たな試みがなされた。ただし1日での開催となったため、3つのテーマ(転移性前立腺がんの治療、PSMAを用いた診断や治療、遺伝子パネル検査に基づく分子標的薬)に絞って講演やVotingが行われた。このうち5つのトピックスに関して本誌上にて要旨を解説している。
なおAPCCC2021を補完する意味で、2022年4月にAPCCC2022がルガーノでハイブリッド形式で開催される予定となっている。ここでは7つのテーマについて講演やVotingが行われる予定である。
セッション1:新規診断の転移性ホルモン感受性前立腺がんにおける疾患管理
Session 1: Management of newly diagnosed metastatic hormone-sensitive prostate cancer
セッション2:診断と治療におけるPSMA
Session 2: PSMA in diagnostics and therapy
セッション3:PARP阻害薬とさらにその先:組織と血液の分子学的特徴
Session 3: PARP inhibitors and beyond: Molecular characterisation of tissue and blood
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